地中から溢れ出る原油が今度は金(マネー)に姿を変えて世界を駆け巡ろうとしている。
日経新聞によると、2005年の中東産油国の石油収入は4000億ドル(約47兆円)と3年間で2倍超に拡大する見通し(国際通貨基金IMF調査)。
国庫に流入した潤沢な資金は民間にあふれ出し、王族や富裕層の懐も潤しているのだろう。
去年末の中東の富裕層(金融資産1億円以上)の総資産は100兆円。1年で3割弱増えた(米キャップジェミニ調査)。
国際金融センターとして売り出し中のドバイを経由したマネーが、運用先を求めて世界中に流れ出している。
考えてみれば、日本で言うならば地下から水を汲み上げて、売ってるようなものだから産油国は笑いが止まらないだろう。
莫大な金額になってるに違いない。
その莫大なオイルマネーを筆頭に、世界的な金余り現象がおきている。
投機マネーの動向を睨みながら、景気を腰折れさせないよう、金融当局の舵取りが注目される。
お手並み拝見である・・・とのん気に構えている状況にも無いのだが・・・。