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危機管理&自己責任

会社というものは、どういう風にして倒産するか知ってますか?
会社というものは、計画倒産以外はいきなり倒産はしません。
会社の業績が悪いとか、資金繰りがきついらしいと噂が流れますが、そんなことは無いだろうと心の中で打ち消しているとそのうちに給料の遅配がおこります。
経理の担当者に聞くと「ちょっと手違いがあって」とか「銀行の融資が・・・」とか
色々言ってごまかします。
そのうちに、財務とか総務あたりの人で、この人は将来出世して会社の中枢を担うだろう
とみんなに思われている人達が、一人また一人と会社を辞めていきます。
そうなってくるといよいよ危ない。
そしてある朝、出社した時に会社が倒産したことを知らされます。
人の話では聞いていたが、「まさか自分がそれを経験することになろうとは・・・」
本当にそういう順番で会社は倒産していきます。
ここまでくると会社は顧客からの苦情や、会社への問い合わせで戦場のように・・・
前線で働いている社員は何の落ち度もなく、一生懸命誠意を尽くして顧客に対応しているはずである。その場から逃げ出したい衝動とも戦って、顧客に対応しているはずだ。
悪いのはボンクラ経営者なのだから・・・。
私の経験と一般論から言わせてもらうと、こういう状況に会社が陥ると、末端の社員は全体の状況を把握できる立場にない。現場の社員にも正確な情報が流れてこない。上司に言われたままを顧客に説明している場合が多い。会社がこれからどうなるか知っているのは、一部の幹部(役員)だけである。その幹部にしても状況が流動化していて、退社していく社員を引き止めるために説明を試みるが、その説明でさえ二転三転することが多い。
山一の社員は会社が倒産する寸前まで社員が自社株を買っていたという事実を見ても理解できると思う。

最後に私は決して不安を煽ることを目的としてコメントしているのではなく、個人々が、各自の危機管理と自己責任において判断されることを強く望んでおります。
それでも不安な方、そのような方の為に弊社がある事をお忘れなく・・・