元JPモルガン東京支店支店長の、藤巻健史氏の本がある。
その中にJPモルガン、インベストメントバンク(投資銀行)は、会社の金庫の中にお金が無い。投資にお金が必要なときは、よその銀行から資金を手当てしてそれを投資に回す。
世界で初めて、社内にリスクマネジメントのシステムを構築した会社だそうである。
各部署がリスクを取って、仮に失敗しても会社全体に影響を及ぼさないように、
計算されたシステムだそうだ。経営者はそのリスク管理システムが、自動的に会社に収益をもたらすと錯覚している。その事の為に、リスク管理システムができたのに、リスクを取ろうとしないのは愚かなことだとコメントしていた。郵便局が民営化し国内の預金は全て1000万までしか保護されなくなった。リスクとリターンの関係は長い時間、多くの経験を経てノウハウが蓄積されていくものだと感じる。日本人のリスクに対する感覚が欧米人に追いつくのはまだまだ時間がかかりそうだ。