10日夜(日本時間11日未明)に行われるトリノ冬季五輪が、明日いよいよ開幕です。
前回の2004年のアテネ・その前の2002年のソルトレイクでは、日本選手のメダルラッシュだった。 今回も期待するのだが・・・
前回のアテネ大会でも思う所がある。毎回そうなのだが、たとえばテレビなどでアメリカは金○個・銀○個・銅○個で1位とか、中国は金○個・銀○個・銅○個で2位とか、ちなみに日本は金○・銀○・銅○でロシアに次いで・・・・・とか言うようにニュース速報が流れる。
日本人なら当たり前のようにして金銀銅の順にメダルの色に価値を置くため、まずは金の個数で競い、同数ならば銀の個数、銅の個数と比べていく。アメリカ生活の長い同僚に尋ねたところ、アメリカでは昔からこういう比較の仕方をしてないらしい。とにかく、メダルを取れることが素晴らしいんであって、金銀銅にこだわらないということらしい。
私は非常に違和感を覚える。例えば日本人は、柔道の井上康生が決勝で負けて銀にでもなれば、その銀を称えるだろうか? 疑問に思う。金を取って当たり前の選手が、それに失敗したとき、たいていの人は「でも、よくやった」と思うより前に「なんだ情けない」と思うのではないだろうか。
日本的にメダルの総数より質にこだわる私は、アメリカ人のように「よくやった、よくメダルを取った」と、健闘の称え方をする方が、私なんかよりピュアな精神の持ち主のような気がした。トリノでの日本選手団の活躍に、素直に期待するのみである。