暗く冷たい時期が終わり、明るく暖かい時期を迎える。
不恰好にダブついた制服に”着られていて”も、どこか誇らしげな瞳の学生達。着慣れない真新しいスーツに困惑しながらも、人生の速度を弱冠速めていかねばならない新入社員。土手には 食すのにはもう遅い筑紫と、青や紫、黄色といった生命力のある小さい花。一足早く季節を先駆けた桜が散り、一番薄手になった上着を鬱陶しく思う今日この頃、やっと春という気分がしてきた。
目に映るもの全て、ありのままに、強くひかり輝く。
これを 春・爛漫 というのかも?生命力も感じれば、当然のように元気なエナジーも感じる。人間、感じるというものは物差しから少しずれるものなのか?私が、春夏秋冬を肌で感じるのは やはり暦の少しあとだ。