渦中の村上ファンド。記者会見でインサイダー疑惑を認めて、投資ファンドの世界から身を引く事と阪神株について、TOBに応じる事を表明した。今回の村上氏の行動は、「負けるが勝ち」虎の威を借りる小人(役人)を相手に喧嘩しても、勝ち目がない事を理解したようだ。日本の国家システムは、社会主義国家そのものであり、ロシアのプーチン政権・中国政府のやり方と似ている。それにしても、恐ろしい世の中になったものだ。今回のニッポン放送株を巡るインサイダー疑惑のポイントは、当初から村上ファンドの投資案件であり、買い姿勢には問題なかったが、LDが、5%以上の取得の意向を知った以降の買い付け分については、インサイダーに当たると言うもの。こんなちっぽけな経済事件を摘発する反面、利害関係のある悪い輩は、野放しにする司直の姿勢には、強い憤りを感じる。政府や司直の情報操作の片棒を担ぐ、新聞・テレビなどの報道姿勢も、時代に逆行しているように思う。通産官僚を退官後、たった7年でここまでのし上がった村上氏に、ある面少しは敬意を表したいような・・・