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ラピスラズリ

梅雨の高温多湿の朝に、営業でちょっと歩くだけで汗が出るのに、今日は雲が切れて真夏の太陽が顔を出した。でも大丈夫。地下鉄に乗り、空席ができても冷風の噴出し口の下に立ち、古本片手にバケ物の話なんか読んでれば、極楽で瑠璃色の風に当ってるみたいですから・・・そうそう、瑠璃というのはラピスラズリのことで、たしかアフガニスタンが主産地です。瑠璃浄土には薬師如来がいて、東方にあるとされている。その浄土を拝む人々はもっと西側にいたことになり、おそらくイランや黒海沿岸あたりらしい。しかも青=東のイメージは、浄土教の四神相応のうちの青龍とも同じだ。これは偶然かっ…とか考えている間に目的の駅に着いた。駅をでると駅前の木立からセミの鳴き声が・・・「あと5日で梅雨明けだ」 セミには梅雨明けが分るんだとか。