8月といえば15日｡日本では忘れられない日「終戦記念日」です｡太平洋戦争の終わった日、終戦とは言うもののその実、敗戦ですから本当は「敗戦記念日」と言うべきでしょうが、ことばの置き換えです。昭和20年8月10日御前会議においてポツダム宣言の受諾が決まり、日本の無条件降伏申し入れとなって、8月15日、天皇陛下が自ら皇居で録音され、ラジオ放送を通じて「戦争終結の詔勅」を読み上げられたのです。世にいう「玉音放送」です。
奇しくもこの日、8月15日は「聖母被昇天の大祝日」なのだそうです。カトリックではこの日に聖母マリアの「被昇天」を祝うらしい。聖母マリアは14 才で子ができ､15才で出産し､それから33
年間いっしょに暮らし､キリストの「昇天」後､12年生き60才で死を迎えたそうだ｡キリストについては「昇天」(Ascensio) 、聖母マリアについては「被昇天」の語を用いるのは､「神の母」といえども、マリアは人間であって、キリストのようにみずからの力で天に昇ることはできず、キリストによって天に挙げられたかららしい・・・