8月16日といえば、「五山の送り火」が有名だが、これは、盂蘭盆會(うらぼんえ)の行事から始まったようで、17世紀はじめから年中行事となった。この「五山の送り火」のことを、「大文字焼き」と誤って?言う、モノ知らず?のアナウンサーがいる。アナウンサーだけとは限らないが、「お好み焼き」や「タコ焼き」じゃあるまいし、正しい名前で言って欲しいものだ。奈良の若草山の「山焼き」とも根本的に異なるし、盂蘭盆會の送り火の変化したものである。京都の東山の如意ヶ岳の通称大文字山の中腹に「大の字形」に松の割木を積み上げ午後8時点火し、そして順次、松ヶ崎の西山・東山の「妙法」、西賀茂の船山の「船形」、衣笠の左大文字山の「左大文字」、奥嵯峨の曼荼羅山の「鳥居形」の送り火も点火されます。この日この行事は京都の夏のイベントのひとつで、市民の協力の下、ネオンサインなど照明が落とされます。しかし近年は京都市内も高いビルが建ち並びましたので、五山の送り火すべてを眺めるのは難しいですね。これで京都の夏も終わりです・・・