今年の夏は「甲子園」がどこよりも熱く、そして一番清々しかった。15回延長再試合。終わってみれば、駒大苫小牧が73年ぶり至上2校目の大会3連覇を逃がし、早稲田実業が悲願の初V。駒大苫小牧のエース田中は前日に165球を投げ、早稲田実業のエース斉藤は178球を投げている。球史に残る熱戦だ。第1回大会から出場している伝統校が、88回で深紅の大旗を手に彼らの夏は幕を閉じた。ちなみに、V3を逃した北の‘怪物”駒大苫小牧の田中将大選手、彼は後悔していないそうだ。彼もまた、純粋に野球が好きだったのだ。ただ、それだけなのだ。