人の感情と言うやつは、化学物質で簡単に変わるようだ。例えば朝のコーヒーなんかは、眠気を覚まし頭の回転を良くしてくれる。アルコールを飲むと酔いがまわり愉快になる。度を越すといろんな失態を演じることになる。また、鬱症の治療薬にプロザックという薬もある。これは発売当時より劇的な効果があり、米国で爆発的な話題を呼んでいて、NHKでも特集番組が組まれたほどである。この薬は気分を変え、更には人格まで変える他に、副作用も当然にあるとの認識も必要だ。その他の感情をつかさどる物として催眠暗示法・自己開発セミナー・認知療法・森田療法・生活管理法・瞑想法・音楽CD等いろいろあるが、これらには理論的背景はなさそうだ。ところで、気分を安直にコントロールしようという発想は、ワープロに似ている。手書き時代の訂正は、結構手間どる。また下手でも自分の字には意識下で愛着を感じており、訂正には心理的な壁があるものだった。一方、パソコンやワープロでは文字の修正が楽である。行・段落ごと入れ替えることもできる。編集(エディット)が簡単なのだ。そこで気分だってエディットしたくなる、エディットのツール(アルコール類)もそろった事だし・・・まず「ゴクッ」と生一杯。