新聞を読んでいると「ハッ!」とさせられるQ&Aがあった。「Q:何のために生きているとおもいますか?A:私は、一生の中で何か一つやらなくてはならないことがあり、そのために現在地球上にいるのだと思います。だからその一つに出会い、行うことが生きている理由です(システム開発研究所、22歳)。」 22歳でこう考えられるとは羨ましい限りである。その点、私なんかは神秘主義的な目的論で世界観に触れ、ようやく41歳にしてだんだんとそう考えるようになった。精神の錬金術による小さな成功を重ねて行き、より大きな望みになっていくと思う。やがて「本当は、何をすれば良いのだろう」と一人つぶやく時がくる。「生きがい・ライフワーク」を求める段階だ。私はこの道を通って、今ここに至った。22歳なら別の道だろうか?生きがいを見つけようと町へ出ても、道に落ちているわけでもない。『青い鳥』ではないが人に聞いて回る訳にもいかない。とりあえずインターネットで探すと、ヒットした。便利なものである。昔なら文学書や哲学書から探したにちがいない。さまざまな価値観と、それを実現するスタイルを知りたいので、そのためにはネットは便利だが、便利なだけに何となく底が浅いように感じる。生きがい探しは今も続いている。ネットからは得られないかもしれない。しかし副産物が多いので当分はこのやりかただろう。また寄道も意外に楽しいものである。