「どちき」??関西弁らしいが、意味がわからない。最近の若者の関西弁ときたら、メッチャ難しい。昔から関西弁は、やたら「ど」を使う。あきんど、ど根性、等。特に罵詈雑言には「ど」は効果的で、喧嘩となれば、どあほう、どすけべ、どついたろか、とまくし立てる。なんであれ、ど、ど、ど、とこなければ、言葉に迫力がなく、物足りない。「ど」が一番強烈だが、とにかく、濁音を良く使う。一昔前は、女の子を誘うときも、東京では、「お茶、しない」が、関西では、「ちゃ、しばこか」。値段を聞くときは、「いくら?」じゃなく「なんぼ?」。サッカーの「ガンバ大阪」も関西弁ぽい名前で、濁音は、品位にかけるところがあるものの、迫力と庶民的な親しみやすさでは、効果的だ。関西人の言葉使いは、天才的だとも思う事がある。JR西のICカードは、「いきましょう」の意味を持つ「イコカ」で、JR東の「スイカ」よりもはるかによくできたネーミングで、また、大阪府警が出したポスターの「ちかん・あかん」は、間違いなく公共機関が出したポスターの最高峰だ。関東から関西に旅行に来た人が、「ちかん、あかん」のポスターの前で記念撮影をするのもわかる。東京でおしゃれに「マック」と呼ぶ、マクドナルドは、関西では、「まくど」と庶民的になり、ケンタッキーフライどちきンを「どちき」と言うのも関西弁特有の言い回しのような気がする。