男女問わず、人には「厄年」がある。満7、16、34、43、52、61歳である。これは陰陽師や修験道を志す山伏らが『霊枢陰陽記』を根拠に言い出し、民間に広めたそうだが、男42歳と女33歳の厄はなかったようだ。民俗学では、その歳には正月の神祭りの重要な役があり、厄年は役年であるという考えが定説らしい。食事をし、酒を飲み、贈答をし合う。これは自分についた厄を他人に分担してもらう呪術であるようだ。でも、このような宴会は、今で言う誕生日のお祝い的要素も強く、肉体的な衰えと、社会での重職からくる人生のケガレが強くなる年頃である、という認識から始まったのではないかと私は勝手に考える。只今厄年マッ最中。厄負けしないように頑張ります。