「自分で支配していると思っているとき程、そのものに支配されている」そうだ。「7つの習慣」という本のフレーズだ。私なりにえらく感化され、実践を試みた・・・が無理だった。人の成功体験は、ほかの誰かの成功体験にはならないようだ。特に、この本には西洋的思想と東洋的思想の相違がある。日本が誇れる文化といえば、(アニメーションなどもあるが)思想で言えば、仏教だろう。その昔、インドから中国を経て日本で独自に庶民に根付いた。現代日本人の無意識のなかで、その思想はまだ生きている。(そのことは、日常用語でいかに多く仏教語が使用されているかをみればわかる)「人は知らない時にのみ、知っていると言える。知れば知るほど自分が知らないことに気づく」つまり、この本では、人間の生も宇宙の一瞬で、花が咲いて散るのと同レベルだと言いたいのだ。無常感に苛まれ、努力を放棄することを良しとはせず無常を知りながら、刹那に充実を求めることが大切だ。とか・・・ちなみに、仏教(真言宗)には現世の善悪を全く無視する。逆に、悪人こそ救われるべきという思想がどうも根底にあるようだ。いろいろ勉強すると、奥が深い。