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古代の宇宙

今週始から気温と湿度が上がり始め、動く度に大汗をかくようになり、木曜の深夜から雨が時々降り始め、金曜日は朝からズウーッと降っています。雨は天から降って来る。空からではない。どう違うのか?空(ソラ)は天(アマ)までの何もない空間を意味し、天は遥か彼方にあって海(アマ)と同じような水域がある。そこから落ちて来る水が雨だ。これは、古代日本人の宇宙観の一つで、水域を宇宙水と名づけているみたいだ。私的な古代妄想だと海と天の水域はつながっていて、海に落ちる天ノ川がある。船に乗って海の彼方へ行き、つながっている天ノ川を遡り、何処かの穴を通って天蓋の外へ出ると、そこは光の世界で、穴から漏れる光が星で、時々、その穴から宇宙水が漏れることがある。それが天水アマミズ、雨だ。天蓋はシャワーと同じ構造で、宇宙は小さな無数の穴が開いた卵の形をしているかもしれない。夢と創造の世界だ。古代人は実に直感的な宇宙観を持っていたと思う。私は雨が降ると星を見たくなる。私も古代人なのかも知れない。