以前から観たかった北野映画の「座頭市」を、昨夜テレビでやってたので観た。序盤から、次第にジワジワとテンポが上がり、比較的上出来なエンターテイメントに仕上がっていた。テンポが上がるのがちょっと遅い気もするが、北野武自身も事故で生死を彷徨った経験からか、芸風が変わり、著書では、理解力の乏しい私なんかでは、到底理解できないような、難解な死生観を著したりしていた。世の中、善人も悪人も何の区別もなく、時期もなく誰でも「死」はやってくる。その時の心構えを著書で言ってた。その反面、ゲーテの「人生は悪しき冗談である」みたいに、懸命に生きるが執着しない生き方に私は憧れる。が、結婚し家庭を持ち、守るものが増えると、愛情すなわち執着は強まるばかりで、誰でも坊さんみたいにはなれないのが現実だと思う。私もきっと、楽しいけど哀しいそんな人生を「刹那的」に生きていくんだろうな・・・と、ふと思う昨夜のロードショーでし