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道具

道具というのは、使う目的に合っていないと意味がない。包丁で紙は切りにくし、ハサミでは魚は捌けない。また、目的にあう道具を選んだとしても、同じ道具を誰でも使いこなせるかと言うとそうでもない。床屋の髭そり用の剃刀が、いくら剃り味が良いからといって私ら素人が使うと、毎日切り傷だらけになってしまうから、電気剃刀かガード付の安全剃刀が無難だ。道具は技能レベルを平準化してくれるが、単純になればなる程、技量が問われるからだろう。単純なほど使い方で結果が違うと言うことだ。万人に同じことが言える。だからこそ、人は道具のことを真剣に考える必要がある。これが、モノを大切にすると言う、本来の人間の姿なのかもしれませんね。