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酒代

早いもので、今年も半分が過ぎました。年始の誓い通りに正月より、酒量を減らしてるつもりなのだが・・・お酒に興味がなくなったのではなく「美味さの原理」が分って末恐ろしくなったのです。掻い摘んで言うと倍々ゲームさながらだ。8,000円のお酒で満足できなくなると、次は10,000円クラスではなく、15,000円クラスじゃないと満足できない。その上は、20,000円ではなく、30,000円になる。怖いもの見たさで1本○○万円のワインを飲んだこともあった。最初は月10万円でよかった酒代が、いつの間にか月20万、40万と上がって行く。これはタマリません。似たようなことは趣味にも言えて、ある時、分を知ることになる。その点、本はコレクションでもしない限り、出費は変らないか寧ろ下がってくる。良い本は文庫として再録されるし、読書を重ねると読むべき本が分ってくるので、無駄買いが減る。コレクションには純然たる趣味の場合もあれば、研究の必要から蒐集する場合もある。後者は研究のレベルによるが、最終的には誰かが金を出してくれたりする。従って避けるべきは趣味による本の購入だ。通常の読書として本を買っている分には破綻は来ない。そういうわけで、年末までには酒を減らして、より多くの本を読もうとビールを飲みながら決意する。