夕刻に小雨がパラついた。雨が降るたびに少しづつ冬に向かっているようだ。丁度この20度を切るあたりが一番、過ごし易いが、陽が落ちるともっと気温が下がる。朝起きると、色とりどりだった山はチョット白けてきて、街路樹はもう枯葉だらけに・・・何か忘れ物をしたような、何かを失ったみたいなのだが良く分らない、そんな気持ちになる。やはり少し暑いくらいが、私の心には優しいようだ。年間の平均気温が5~6度も低い氷河期に頑張ったのが人類の祖先だが、ユニクロのフリースも無い時に、ツンドラや氷の大地を東に向かって進み、アメリカ大陸へ渡ったと言うから、すごい。それへと至るもっと以前の長い長い時間。ちょっと変わったチンパンジーみたいな奴らは、暖かな森で過ごしていた。でも、何かが彼らを変化へと駆り立てた。そして今がある。その欠片が私にもあるのだろうか?