丁度古本屋で「経営者へ」という随分直球なタイトルの本を買った。~ 経営者には虫(むし)の目、鳥(とり)の目、魚(さかな)の目、という目が必要~だそうだ。『「虫の目」は近いところで、複眼をつかって様々な角度から注意深く見る目「鳥の目」は虫では見えない広い範囲を、高いところから俯瞰(ふかん)する目。「魚の目」とは水の流れや潮の満ち干を、つまり世の中の流れを敏感に感じる目のこと。企業経営に置き換えると、まず経営者が現場に出向いて顧客や商品に直(じか)に接して、実態を知るのが「虫の目」。次に全社的な観点から我社はどんな状況に置かれていて、何が最重要な問題なのかを感じるのが「鳥の目」。そして、会社や業界全体がどんな流れの中で、どのようになっているのか。そこで経営者が流れに沿って、それをどのタイミングで行うのかを判断するのが「魚の目」だと考えれば、判断は鳥の目で、決断は魚の目ですればよい。虫の目で見たことは実態であり、現実なのです。が、鳥の目で高いところから眺めると、虫の目で見たときよりも優先すべきことが発見されることがある。だから虫の目は判断する目ではなく、判断をするための道具であることがわかります。判断は鳥の目がなければならない。つねに全社的な観点から問題を認識し、虫の目で調べた情報をもとに判断する。自分達が大自然の生き物と同じような素直な心で、物事を見つめることができた時、そこに確かな答えが待っているのかも』と・・意識しておきたい言葉です。