· 

自分の思った事が、思ったように進めばこれほど良いことは無い。私はそんな光輝いている人間を見ると、その裏にある陰も見たくなる。本物の光を放つ人は、それなりに下積みの時代が有った様に思う。苦労せず育った人はそれなりの輝きでしかない。そんな人間は見た目、立派な紳士に見えるかも知れないが、何処か鈍い光しか感じられないと思う。その業界の仕事の専門用語を多く知っていて、数理関係にも詳しくて、PCのプログラミングまで出来る人、って言うのは最近多くなっている。だが仕事は、知識が多いから上手く行くということではない。失敗して、研究して、また失敗しての積み重ねだ。紆余曲折して此処まできた人は、やはり輝きが違うように感じる。技術のみならず、人生の重みというか、燻し銀のような、話をしていても心に感じ入るものがある。私自身、輝きを放つような人間になれるまでには、あと何回険しい道を辿らなければならないのだろう・・