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戦略

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公となった軍人・秋山真之は極東の小国だった日本を日露戦争で勝利に導いた智将である。彼は、縦割りの命令系統だけで動く戦略では、常に勝利するのは至難であり、組織の中の個人の動きが重要であると言っている。目標達成の為に作戦の目的を個々がキチンと把握し、組織全体として動くと、組織のどこかで何か異常が起きても、個々がキチンと動けるようにする。これが出来ていないと、縦割りの命令系統が寸断されてしまった時には、個々は意味も無くバラバラな動きになる。これを仕事に置き換えると、自分の経験と人のアドバイスの両方で動くようにすると、自分で思った様に行かなくなった時こそ、組織として結果を出していく事により、利益追求という目標を達成させる集団となる。各自が各々の技を常に磨き、個々の動きのみでも利益を出せるようにしておけば、双方が同時に動いたときには、より強固な会社組織としてのシステムになるのかもしれない。