昨日のコラムの続きで、唐突ですが、ギリシャ神話によれば・・・ゼウスは神々に呼びかけ様々な贈り物をパンドラに与えた―。その贈り物の中に決して開けてはならない『箱』があった。しかしある時、パンドラは禁じ手を使い箱を開けてしまう・・・すると箱からは『全ての悪』が飛び出していった。それは、病気、悪意、妬み、憎しみ、偽善、保身、悲しみ、飢え、暴力、狂気・・・。ありとあらゆる様々な災いがこの世に飛び出した・・・これが、ギリシャ神話に出てくる『パンドラの箱』の話しです。
が、この話しにはさらに続きがあった。パンドラは急いで箱の蓋を閉めたが、中から小さな声が聞こえてきた。出してくれ~・・・と。最後にこの箱の中に残っていた「希望」です。パンドラは希望を箱の外に出した。このパンドラの犯した罪で、最悪なのは「災い」を外に出したことではなく、最後に「希望」をこの世に出してしまったという解釈がある。何故なら、人は希望を持つことにより絶望するのだと・・・