
プロフェツショナル・専門家たる言葉があまり好きじゃありません。その言葉の裏側にはいつも「お金」という物差しがぴったりと寄り添っているからだ。日本語でいうところの『仕事』は人生そのものの一部を指すんだと思っているから、単に経済的報酬が貰えるから偉いわけでもなく、貰えないから「それなり」でいいわけでも決してない。逆に、報酬を貰わずに人のため働くことが無条件に偉いわけでもなく、生業にしているからといって、何でもかんでも金銭の秤で計られる筋合いもない。私は人の佇まいとしての「職人」っていう言葉が好きです。人間の『仕事』ってものの上に真っ当に、しかも真っ直ぐに乗っかっていると思える。私も燻し銀の如く、職人気質でこの大不況を乗り切ります。